韓国のフリーライターであり、、韓国メディアの反日扇動を告発した『キムチ愛国主義ー韓国言論の理由なき反日』の著者である崔碩栄(チェ・ソギョン)氏の「反日」韓国の分析を紹介したい。
同書は、2011年韓国文化観光部から社会科学部門優秀推薦図書に選ばれたている。氏は、『反日』韓国を客観的に観察し分析している。
崔碩栄氏によると、韓国社会では今なお中世欧州さながらの魔女狩りが横行しているという。
「ソウル大学の経済史学者である李榮薫(イヨンフン)教授は、
『教科書に書いてあるような日本による米、物資の収奪はなかった』、『植民地時代について知っている韓国人の集団的記憶は多くの場合、作られたもので、教育されたものだ』と言う主張をしたことで有名な学者だ。
それは彼の長年の調査と記録に基づいた主張だったが、韓国社会にはあまりにも唐突で、大きなショックを与えた。
李教授が2004年テレビの討論番組で『(日本)の公権力による強制的な慰安婦動員の証拠はまだ見つかっていない』と発言するとマスコミ、市民団体、政党、一般市民から怒りの声が噴出した。
彼が勤めている大学には彼の辞職、解雇を求める声が殺到し、インターネットは彼を批判する声で埋め尽くされるなどものすごいバッシングが起きたのだ。
しかし、それは始まりに過ぎなかった。
2006年に開かれたあるシンポジウムで、李教授は乱入した市民団体の人々に胸倉をつかまれ、引き倒され、蹴られる、殴られるという暴行を受けた。顔面と腹部を殴られた李教授は血を流しながら救急車で運ばれるほどの事態となった。」(崔碩栄(チェ・ソギョン)著彩図社『韓国が反日国家である本当の理由』)
日本人は、韓国の狂ったような反日感情は、日本による、35年にもわたる植民地支配の恨みつらみが爆発しているのだろうと考える。が、崔碩栄氏は、それは違うと言う。
「日本と韓国の多様な資料に接した結果、気付いたことがある。それは、
① 現在見られる韓国の反日感情は、『過去』に起因するものではない、
② 韓国社会には社会的『システム』として反日感情を生産、維持する装置がある、
③ その『システム』の中に生まれ、育った人々は自分が限られた情報と報道しか見ていないことを認知できないということである。」
(前掲書)
そして、その『システム』を作り上げ、運営している主体について言及している。
「韓国の現代史を振り返ってみると、韓国の歴代政権が体制維持、支持率の獲得、外交の手段として『反日』というカードを繰り返し利用してきたことがわかる。
国内の混乱と不満を抑えるため国外へ国民の目をそむけさせることは歴史上多くの国が使ってきた方法であり、現在も世界の色々な国が使っている常套手段でもある。
韓国の場合、日本に35年間支配された過去の『傷』があるため、『日本』が利用しやすい素材であることは否めない。
とはいえ、1980年以降強まった反日感情は日本統治期を経験した人々ではなく、未経験者たちにより提起されたのがほとんどである。
即ちもはや現代韓国の『反日感情』の原因は、『過去』の辛い記憶にあると明言することは出来なくなっているのである。」(前掲書)
「韓国社会が国民に正確でない情報を提供するようになる原因、それは結論が最初から決まっているからだ。
常に『日本=悪』、『日本統治期=地獄』という結論に決まっているため、『日本≠悪』、『日本統治期≠地獄』という事例が出てきたら、隠ぺい、強引な解釈、嘘が必要になるのだ。」(前掲書)
このように『反日』は、韓国社会の『システム』となっている。この『システム』を作り上げた主体は、当初、歴代政権であったが、今や、その手を離れ、拡大再生産され、制御不能の域まで達している。
それが証左に韓国大統領さえ国民の目をおそれ日本への攻撃姿勢を緩めず日本との首脳会談を拒み続け、アメリカの仲介で渋々日米韓3カ国の首脳会談に応じたほどである。
『反日』韓国を理解するには制御不能に陥った現実の直視およびそれにいたる原因を突き止めなければならない。
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